無題
2005年6月29日砂の海で錆びたシャベルを持ってまるで闘うように夢を掘る人
赤く燃える太陽に身を焼かれても必死で這い上がろうとする
愛する人の命に値がついた
そこら中に頭を下げても足りなくて
「石油でも掘る以外無いんじゃないの?」って皮肉を本気にして飛び出した
でも掘り出したのは長い年月
「Sir Destiny、アンタ、人の命を転がして大層楽しいだろう?
笑えよ 見てるんだろう?
この俺がジタバタもがいてるのを」
死んだ街で夜のドレス纏って作り話の様な愛を売らされる人
誰かの胸に腕に身を預けても心はただ一人を待つ
愛するあの人は優しく嘘をついた
「二人は大丈夫 明日を信じて待っていてくれ」
「信じられる要素なんてどこにあるの?」って思いながらも
その言葉をおまじないの様に呟き続けた長い年月
「Sir Destiny、アナタでもこの気持ちは動かせないでしょう?
幾度目の朝も変わらず優しいあの歌を思い出してる」
夢を追う人 それを待つ人
定めよりも互いを信じていた
とある街の小さな教会で優しい長生きおばあさんが眠りについた
ろくに動けなくなってからも毎朝何かを呟いて微笑んだ
砂の海で折れたシャベルを持って作り話の様な夢を掘る人
刻まれた皺の奥の瞳は未だ必死で ただ必死で
掘り出したのはー…
「Sir Destiny、アンタ、俺を見てるか
『もう飽きた』なんて言わせないぞ
今にも夢を掘り出して見事悔しがらせてやる」
「Sir Destiny、俺の夢って何だったっけ?
何がここまで俺を動かしていたんだっけ?
大事な何かを待たせていた様な…」
夢を掘る人 それを待つ人
幾つもの夜を乗り越えた嘘
赤く燃える太陽に身を焼かれても必死で這い上がろうとする
愛する人の命に値がついた
そこら中に頭を下げても足りなくて
「石油でも掘る以外無いんじゃないの?」って皮肉を本気にして飛び出した
でも掘り出したのは長い年月
「Sir Destiny、アンタ、人の命を転がして大層楽しいだろう?
笑えよ 見てるんだろう?
この俺がジタバタもがいてるのを」
死んだ街で夜のドレス纏って作り話の様な愛を売らされる人
誰かの胸に腕に身を預けても心はただ一人を待つ
愛するあの人は優しく嘘をついた
「二人は大丈夫 明日を信じて待っていてくれ」
「信じられる要素なんてどこにあるの?」って思いながらも
その言葉をおまじないの様に呟き続けた長い年月
「Sir Destiny、アナタでもこの気持ちは動かせないでしょう?
幾度目の朝も変わらず優しいあの歌を思い出してる」
夢を追う人 それを待つ人
定めよりも互いを信じていた
とある街の小さな教会で優しい長生きおばあさんが眠りについた
ろくに動けなくなってからも毎朝何かを呟いて微笑んだ
砂の海で折れたシャベルを持って作り話の様な夢を掘る人
刻まれた皺の奥の瞳は未だ必死で ただ必死で
掘り出したのはー…
「Sir Destiny、アンタ、俺を見てるか
『もう飽きた』なんて言わせないぞ
今にも夢を掘り出して見事悔しがらせてやる」
「Sir Destiny、俺の夢って何だったっけ?
何がここまで俺を動かしていたんだっけ?
大事な何かを待たせていた様な…」
夢を掘る人 それを待つ人
幾つもの夜を乗り越えた嘘
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