さて、今宵もこの時刻。
 
暫く離れていたこの習慣。
 
毎日続けなければならないこのことを、
 
毎日考えて頂いているのでしょうか。
 
 
ひとつ、喉を通る度、
 
ひとつ、この胸に鉛の粉が沈む。
 
ひとつ、安全が保障される度に、
 
またひとつ、懐疑の念が沈んでいくのです。
 
 
 
それは最早貴方に宛てたものだけではないのでしょう。
 
 
 
そして私は懐疑の念に沈められてしまいました。
 
 
 
それでも再び行くのは、貴方を愛しているからではありません。
 
退屈な日々の中のロシアンルーレット。
 
 
いつかわずかな危険性の為に旅立っていくことでしょう。

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